コロナ禍において子どもが失った大切なものについて考えてみます。
学習機会の減少については、多くの方の努力で少しずつ克服できています。
次に、その学習時間確保のために削られたものを考えてみてください。
修学旅行、自然学校、部活動、体育大会、文化祭などなど、
子どもが楽しみにしている行事が削られています。
安全性の面からも仕方ないと思います。
学習面以外に、子どもの成長に大切な要素は、人間関係(=コミュニケーション)の構築にあります。
その場は教室、部活動、行事などであり、様々なことを学びます。
友だちとの会話など、単純なことがその日、その日の楽しみであることは間違いありません。
マスク越しで、距離をとってしか会話ができないというだけで相当なストレスを受けています。
大人はどうしても学習面の遅れを心配、強調してしまいます。(学習塾も同じ立場です)
ただ、広域に考えると、本来楽しいはずのものが減り、
経験するべき機会を失っていることも事実です。
さらに、行動にも多くの制約を今も受けています。
心身の不調に悩んでいる生徒さんはいつもの年より明らかに多くおられます。
そのような状況でも、子どもは精一杯がんばっているということを、
大人は頭の中に入れておくべきだと強く思います。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第176回】
シティーメイト2020.12月号掲載
2020-12-02 16:53:55
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