7月の期末考査の前、生徒さんに次のような話しをしました。
①範囲の限られた定期考査は全て暗記科目だと思ってください。
たとえば数学でも新しい解き方、出題パターンはそれほど多くはありません。
問題文や図、数式を見ただけで解き方が浮かんでくるぐらい問題を解きなさい。
暗記に持ち込んでしまえば、まちがいなく点数は上がります。
②次のテストは百点を狙いなさい。そのためには細部まで徹底した勉強が必要になります。
落ち着いてやれば百点を取れるという状態まで仕上げることが重要です。
はじめから八十点を目標にすると、どうしても取り組みが雑になります。
戦う前から二十点を捨てるような勉強では隙だらけになります。
そんな気持ちで満足して、当日を迎えたら、必ずえらい目に遭います。
③テストがもどってきたとき、
「ミスがなければ八十点は取れたのに」という言い訳はしないこと。ミスも実力です。
今の点数が実力であって、八十点が実力ではありません。
そんな言い訳をくり返している限り、次のステップに進めません。
はじめのうちは「それは無理です」みたいな表情でしたが、しだいに気持ちが少し前へ向いてくれました。
当たり前ですが、少しの努力で上に立つことはできません。
努力を避けて埋もれてしまうのは、もっと悔しいことです。
短い夏休みですが、条件は同じです。
前へ進みましょう。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第172回】
シティーメイト2020.08月号掲載
2020-08-05 19:52:08
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