コロナの影響で通常のカリキュラムが消化できない、ということが問題になっています。
そこで「カリキュラムとは何ですか」ということに触れて考えてみたいと思います。
ひと言で表すと「一年間に教えるべき内容と時間数」という感じでよいと思います。
私が中学生だった頃は関係副詞、判別式、解と係数の関係などを学んだ記憶があります。(現在は高校で学習します)
また、個性教育、ゆとり教育など政治や時代の流れによって緩くなったり、厳しくなったりしていきます。
すなわち、教育におけるカリキュラムというのは「変化していくものであり、不動不変ではない」ということです。
今回のような緊急性の高い場合、カリキュラムの消化を優先しすぎると、必ず支障が出ます。
文部科学省が「年度内に教えられない場合、翌年に持ちこしてもよい」
という趣旨の通達を出されたことは救われます。
入学試験にも一定の配慮があることを期待します。
遅れた勉強を取り戻すことは必要です。ただ、今年に関しては子どもにも大人にも全く責任はありません。
すべての人がすでにストレス、不安を抱えています。
子どもの気持ちが少しでも落ち着く仕組みを作ってほしいと思います。
夏休みが短くなって、6時間授業を行って、炎天下で部活の指導をして、
生活指導、進路指導を行って、オンラインの準備を、となると、生徒よりも先生が先に倒れるかもしれません。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第170回】
シティーメイト2020.06月号掲載
2020-06-13 17:02:15
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