私が子供の頃、多くの大人から「第一印象が大事だからちゃんとしなさい」と言われて育ちました。
今でもその考えは正しいと思います。
ところが大人になって、子どもを指導する立場になると、この「第一印象」というのが邪魔になって仕方ありません。
例えば、子どもと最初に出会ったとき、「この子は~タイプの生徒」のように脳にインプットしてしまいます。
2週間ぐらい授業をすると「学力はこのあたり」とインプットしてします。
しかし、半年ぐらいたって成績が出そろったとき「この子は意外とがんばっている」と「もっとできるはずなのに、なぜ?」のような気持ちになることがひんぱんにあります。
「意外に」とか「もっとできるはず」の基準が、実は最初に作られた「第一印象」というやっかいなもので、ここから抜けられずにいると、目の前の子どもが正しく見えなくなります。
さらに、子どもは日々変化、成長しているので、最初に作られたイメージを消す作業が必要となります。
子どもを正しく見ることができれば、たとえば、テストの点数は、それが現在の実力であって「意外に」という考え方が不要であると理解できます。
成績の上下動は指導の参考にすべきですが、第一印象に縛られると、正しい指導が困難になることがあります。
大人がよく引っかかる罠だと心得てくだされば…と思います。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第241回】
シティーメイト2026 5月号掲載
2026-04-30 18:16:48
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