子どもからよくある相談(ぼやき)をひとつ。
「テストで80点とれたので、ほめてもらえると思ったら、次は90点とりなさい」
「がんばって90点とったけど、次は100点とりなさいっておこられました。どうしたらほめてもらえますか」
子どもの成長速度より、親の期待度がつねに上回っていると、こんなやりとりが長い間続くことになります。
ただ、コーチングのひとつに「現状に満足させてはならない」という指導法があります。ひとつの目標を達成して、そこで安心してしまうと、停滞してしまいます。そのため指導者は次の課題、その次の課題を与えていきます。
したがって、前述のタイプの指導がまちがっている訳ではありません。むしろ子どもの成績は伸びる傾向にあります。
問題は子どもからの反発、親子の対立に発展することがしばしば起こることです。
子どもも反抗期ど真ん中なので、明快な解決方法はありません。
そこで、子どもが極端に嫌がる大人について2つだけ書きます。
「子どもを支配しようとする大人」
「他者と比べすぎる大人」
です。この2点をお母さんの頭からできるだけ消すと、対立はかなり軽減します。
「もっといい点をとりなさい」
「いい学校を目指しなさい」
の言葉にいつわりはないので躊躇する必要はありません。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第224回】
シティーメイト2024.12月号掲載
2024-12-10 20:20:50
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