私はこれまで受験勉強について「強気」「前へ」という表現をたくさん使ってきましたが、今回は視点をかえて書きたいと思います。
まず、入試のように人生に大きな影響を及ぼす局面では「落ちたらどうしよう」という気持ちになります。統計的、心理的な裏づけはありませんが、「入試に臆病な子のほうが受かりやすい」とも常々感じています。今はデータをたくさん集めることができるので、本番でどれぐらい取ればよいか、逆算して、あとどれぐらい勉強すればよいか、など理解できます。それでも恐怖心は払拭できません。「臆病」になっている状態です。ただし、この状態は決してマイナスではなく「慎重」「着実」という観点でとらえると、成功率はかなり高いといえます。
次に、不合格になる子の状態はというと
①「努力不足」…これは戦う前に負けています。
②「超楽観的・自信過剰」…なめている、甘く考えている子です。
③「自分なりに頑張ってます」…ただの努力不足、相手のレベルがわかってません
④「自分には運がある」…死ぬほどがんばったときにだけ、神様が少し助けてくれることもあります。
「臆病」というフレーズにはマイナスのイメージがありますが、人間が進化、生存していく過程で無暴なことを回避するために身につけた貴重な能力なので、ぜひ活用すべきと思います。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第221回】
シティーメイト2024.09月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772
2024-09-03 20:29:35
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