小学生ぐらいまでは、よくできる子に対して「あいつは頭がいいからなあ」「やっぱり運動神経がいいから」みたいな印象をもちます。環境も含めて、半分ぐらいは当たっています。
ところが中学生以降は『努力』によっていくらでも逆転が可能になります。極端なたとえですが『才能』だけで日本代表になりました、という方は皆無で「死ぬほど勉強しました、練習しました」という自負をもたれています。
塾生の中にも「あいつは頭がいいから」ってあきらめてしまう子はおられます。上位の子どもがどれぐらい努力しているかイメージできないので、リスペクトするという発想も希薄です。そのようなことも含めて、子どもには一定の水準以上の努力を求めています。子どもが『努力→成果』という経験を重ねると、遠く上にいた存在が近づいてくれます。勝ち負けとは別に尊敬、共有という意識が芽生えてきます。
少数ですが「それが大好きです」という子どもがいます。数学が大好き、歴史が大好きという子どもは努力とか苦労という概念を超えて勝手に進みます。入試科目に「大好き」があれば、やっぱり有利かなあと思います。
お母さんが子どものころ、勉強とは直結しないのですが、大好き、熱中できるものがあったと思います。これはこれで、大事にしてあげてください。人間性を高める、人脈が広がることに役立つことがよくあります。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第220回】
シティーメイト2024.08月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772
2024-08-07 21:04:44
教育コラム一覧
| コメント(0)