この春から高校生になった方に必ずたずねることです。「中学時代との一番の違いは?」
「勉強がむずかしくなるのは覚悟してましたが、やっぱり時間が全然足りません。それから体力がもたないです。」
例えば、電車通学をして、運動部に所属している高校生の日常は、朝6時起床、7時登校。帰宅は夜の8時すぎ。睡眠時間の確保のため深夜0時に就寝。自宅で自由に使える時間は4時間ぐらいになります。その中から夕食と風呂で1時間。よって勉強に専念できるのは1日に2時間ぐらいです。
この悩みは何十年も続いてきた高校生の永遠の課題で、これからも続いていきます。
さて、そこから考えて考えて…要領、工夫、集中力を学びます。
「時間があればもっとできるのに」と悩み続けます。
入学当初の志望校のレベルがどんどん下がることもあります。
したがって、大学受験というのは淘汰の競争とも言えます。
ギリギリの体力と持ち時間をいかに有効に使うかの戦いであって、間違いなく自分の限界に挑戦していきます。
ただ、このような状況を打破できるのは若者の特権であり、社会に出る前の経験値を高める絶好の機会ととらえてくだされば十分です。
【おかあさん、深呼吸しましょう 第206回】
シティーメイト2023.06月号掲載
2023-06-16 16:56:47
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