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小学校3年生~中学校3年生を対象とした学習塾です。中学受験・高校受験などの対策はもちろん、基礎学力を伸ばすカリキュラムで日々の学習をサポートいたします。

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「子育て」がつらいと感じたとき、ほんの少しだけ視点を変えて、おもいっきり深呼吸。「教育の主人公は子どもである」というごく一般的な視点を変え、「子育ての主役お母さん」に向けたコラムです。

     
   


2023年8月より、「お母さん、お父さん 深呼吸しましょう」を
出版いたしました。Amazon電子書籍版も発売中です。

 

 

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教育コラム一覧

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子どもの成長速度<母親の期待度のとき②

 子どもからよくある相談(ぼやき)をひとつ。
「テストで80点とれたので、ほめてもらえると思ったら、次は90点とりなさい」
「がんばって90点とったけど、次は100点とりなさいっておこられました。どうしたらほめてもらえますか」
 子どもの成長速度より、親の期待度がつねに上回っていると、こんなやりとりが長い間続くことになります。
 ただ、コーチングのひとつに「現状に満足させてはならない」という指導法があります。ひとつの目標を達成して、そこで安心してしまうと、停滞してしまいます。そのため指導者は次の課題、その次の課題を与えていきます。
 したがって、前述のタイプの指導がまちがっている訳ではありません。むしろ子どもの成績は伸びる傾向にあります。
 問題は子どもからの反発、親子の対立に発展することがしばしば起こることです。
 子どもも反抗期ど真ん中なので、明快な解決方法はありません。
 そこで、子どもが極端に嫌がる大人について2つだけ書きます。
「子どもを支配しようとする大人」
「他者と比べすぎる大人」
です。この2点をお母さんの頭からできるだけ消すと、対立はかなり軽減します。
「もっといい点をとりなさい」
「いい学校を目指しなさい」
の言葉にいつわりはないので躊躇する必要はありません。

【おかあさん、深呼吸しましょう 第224回】
シティーメイト2024.12月号掲載
 

2024-12-10 20:20:50

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子どもが弱気な言葉を発したとき

  高校入試まで半年をきりました。受験生の気持ちもゆれてきます。順調に伸びている子、強固な意志をもって進んでいる子は少数派です。第一志望というのは、自分のベストの成績でぎりぎりの高校のことをいいます。不安になるのは当たり前です。
 成績も出そろってきます。いろんな人からいろんなことも言われます。
 そんなときに「無理かな」「ひとつ下げようかな」みたいなひと言が子どもからあっても不思議ではありません。
 お母さんの前で、子どもからそのような弱気な言葉が出たとき、どのような対応をされますか。
 個人的にはどのような言葉を返しても良いと考えていますが、その前に子どもの心理を少しだけ分析してください。
①投げやりになっているのか
②努力に限界を感じているのか
③とにかく不安なのか
④グチをきいてほしいのか
⑤心から励ましてほしいのか
⑥親の愛情を確かめたいのか
などなど。①から⑥が複合していることもあります。
 ①のときは強い口調で返してもいいのですが、②から⑥のときは、聞く努力が優先されます。
 そのようなとき、お母さんが受験生だったころをふり返ってほしいのです。どんな言葉に反発して、どんな言葉に勇気づけられたかを思い出してください。そうすれば、子どもに正しい言葉をかけられると思うのです。



【おかあさん、深呼吸しましょう 第222回】
シティーメイト2024.10月号掲載

2024-10-17 20:07:25

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臆病な子のほうが合格しやすい

 私はこれまで受験勉強について「強気」「前へ」という表現をたくさん使ってきましたが、今回は視点をかえて書きたいと思います。
 まず、入試のように人生に大きな影響を及ぼす局面では「落ちたらどうしよう」という気持ちになります。統計的、心理的な裏づけはありませんが、「入試に臆病な子のほうが受かりやすい」とも常々感じています。今はデータをたくさん集めることができるので、本番でどれぐらい取ればよいか、逆算して、あとどれぐらい勉強すればよいか、など理解できます。それでも恐怖心は払拭できません。「臆病」になっている状態です。ただし、この状態は決してマイナスではなく「慎重」「着実」という観点でとらえると、成功率はかなり高いといえます。
 次に、不合格になる子の状態はというと
①「努力不足」…これは戦う前に負けています。
②「超楽観的・自信過剰」…なめている、甘く考えている子です。
③「自分なりに頑張ってます」…ただの努力不足、相手のレベルがわかってません
④「自分には運がある」…死ぬほどがんばったときにだけ、神様が少し助けてくれることもあります。
 「臆病」というフレーズにはマイナスのイメージがありますが、人間が進化、生存していく過程で無暴なことを回避するために身につけた貴重な能力なので、ぜひ活用すべきと思います。

【おかあさん、深呼吸しましょう 第221回】
シティーメイト2024.09月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772

2024-09-03 20:29:35

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才能<努力<大好きの順番

 小学生ぐらいまでは、よくできる子に対して「あいつは頭がいいからなあ」「やっぱり運動神経がいいから」みたいな印象をもちます。環境も含めて、半分ぐらいは当たっています。
 ところが中学生以降は『努力』によっていくらでも逆転が可能になります。極端なたとえですが『才能』だけで日本代表になりました、という方は皆無で「死ぬほど勉強しました、練習しました」という自負をもたれています。
 塾生の中にも「あいつは頭がいいから」ってあきらめてしまう子はおられます。上位の子どもがどれぐらい努力しているかイメージできないので、リスペクトするという発想も希薄です。そのようなことも含めて、子どもには一定の水準以上の努力を求めています。子どもが『努力→成果』という経験を重ねると、遠く上にいた存在が近づいてくれます。勝ち負けとは別に尊敬、共有という意識が芽生えてきます。
 少数ですが「それが大好きです」という子どもがいます。数学が大好き、歴史が大好きという子どもは努力とか苦労という概念を超えて勝手に進みます。入試科目に「大好き」があれば、やっぱり有利かなあと思います。
 お母さんが子どものころ、勉強とは直結しないのですが、大好き、熱中できるものがあったと思います。これはこれで、大事にしてあげてください。人間性を高める、人脈が広がることに役立つことがよくあります。

【おかあさん、深呼吸しましょう 第220回】
シティーメイト2024.08月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772

2024-08-07 21:04:44

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「やるべきこと」「やりたいこと」②

 前回の続きになります。今回は子どもの「やりたいこと」について書きたいと思います。「ゲームをやりたい」などの類は別とお考え下さい。
 そして、「今やりたいこと」「将来やりたいこと(なりたいこと)」の2つの側面から考えてみます。
 まず「将来○○をやりたい」「だから○○をがんばる」というパターンです。例えば、「将来、医者になりたい。だから、今たくさん勉強をする」という考えです。相当な努力や困難はありますが、大人としては「できるだけ応援しますよ」で十分です。
 次に「今スポーツに打ちこみたい」という気持ちから発展して「将来、スポーツに関係する仕事に就きたい」のように、今から将来へつながっていくこともあります。こちらも、社会貢献、自己実現という観点で問題なければ、ぜひ応援してあげてください。
 そして、もうひとつのパターンです。
 「将来、何をやりたいかわかりません。だから今、どうすればよいかもわかりません」という子どもです。かなりの数の子どもが該当します。ただ、お母さんが憂いたり、心配する必要もありません。何かのきっかけで、子ども自身が見つけることもあります。
 社会に出てから見つかることもあります。「自分のやりたいことがみつかったときに到達できる位置にいなさい。そのために人間の基礎だけは身につけておきなさい」と見守ってあげてください。
 

【おかあさん、深呼吸しましょう 第218回】
シティーメイト2024.06月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772

2024-06-07 19:59:26

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「やるべきこと」「やりたいこと」①

 中学生までの子どもにとって「やるべきこと」について書きたいと思います。(大人の立場でいえば「やらせること」になります)
 まず「勉強」これは「受験勉強」と、もう少し広域に「学問・教養」という両方の考え方を示します。
 そして「心を鍛える」「体を鍛える」も重要な要素となります。いわゆる「心技体」「文武両道」という考えにつながります。
 ただし、これらはひとつの理想形であって、全ての子どもに求めると必ず失敗します。
 お母さん目線で「うちの子は○○が足りないなあ」と感じることは自然なことなので、あわてずに、ひとつひとつクリアしていってください。
 次に「コミュニケーション能力」この能力も高い方がよいとは思いますが、本人の性格や環境にも左右されるので、あまり気にしないでください。
 「職人気質」などのイメージは決してマイナスではなく、社会から排除されている訳ではありません。他者と接するのが苦手な子には「そういう生き方でも大丈夫」と教えてあげてください。
 そのなかでも、私が今の子どもにいちばん求めているのは「感受性」です。「目の前の出来事からどれだけ感じとれるか」「これをすれば喜んでくれる、悲しませる」などの能力です。鍛え方は簡単ではありませんが、若いうちにぜひ身につけさせたいと思うのです。次回続きを書きます。

 

【おかあさん、深呼吸しましょう 第217回】
シティーメイト2024.05月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772

 

2024-05-14 19:52:53

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漢検導入

 二年間の試行期間を経て、この春から小学部には漢検対策を必修とし、中学部でも導入を決めました。
 特に小学生には中学生になってからの連結が課題でした。漢検対策の指導方針は

①目標を明確にする
②現在の学年、学力にとらわれず、個別指導に重点を置く
③ルールをシンプルにする
 としました。
 学年によって目安となる級はありますが、保護者の考えもうかがいながら、各自に目標級を決めていただきました。
 進め方は次の通りです。
 【自分で問題を解く→自分で答えを合わせる→百字帳に書いてチェックをする→自分でテストを行う→自分で採点する→提出する→私が点検、検印する】このくり返しです。
 テストの進め方も生徒さんに任せています。一気に50問進める、確実に10問ずつ進める、などなど。9割以上で次のページに進めます。 
 個人のペースを尊重しながらも、競争が成立するので、意欲は向上し、前年の3倍以上の速度で学んでいます。中学生にも連結して、高校受験までに全員3級以上取得を目標とします。
 自分の指導方法にゆきづまったときは、素直に外部のシステム(検討、検証は必要です)を導入すれば解決できることもあるということをお母さんにも参考にしていただきたいと思い、紹介いたしました。
 見学、体験などご希望があれば遠慮なくご連絡ください。
 
【おかあさん、深呼吸しましょう 第216回】
シティーメイト2024.04月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772

 

 


 

2024-04-26 19:42:01

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将来、伸びる人材の見つけ方

 

正月のラジオ放送でユニクロの会長さんの対談を聞いてました。(聞き手、栗山英樹氏)
 番組の最後に栗山氏が真剣に「よい人材を見つけるにはどうすればよいですか」とたずねました。この質問には私も注目しました。
 すると…「そんなのがわかれば、こっちが教えてほしいもんです。ハッハッハッ。新入社員を見て、誰が伸びるかなんてわかりません」
 経営者のトップ・オブ・トップが自信をもって「わかりません」と答えられて、逆に納得できました。
 さて、教育にたずさわる大人のなかには、一枚の答案だけを見て「このままでは、将来困りますよ」みたいなことを平気で言う方がおられます。本心なのか、営業トークなのかはわかりませんが、保護者、子どもをほんの表面だけから不安にさせる大人を私は信用していません。
 お母さんに強くお願いしたいのですが「学力」というのは人間を測る物差しではありますが、万能ではありません。
 したがって「学力を高める」と並行して感受性、マナー、謙虚さもゆっくり教えてあげてください。社会に出て、必ず要求されます。
 いずれにしても、子どもの将来を第三者が簡単に決めつけることは不可能なんで、ブレずに絶対に正しいことを正々堂々と導いてください。


【おかあさん、深呼吸しましょう 第215回】
シティーメイト2024.03月号掲載
北神進学教室 TEL 078-951-7772

2024-03-08 18:05:43

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もうこれ以上はできません

 若者の特権って、やっぱり少々無理をしても体力がカバーしてくれることだと思うのです。歳をとったらあきまへん...。
 よって若いうちに体を鍛える、心を鍛える、脳ミソを鍛える...目標、目的に向かってガンガンやるべきです。
 途中途中で不合理、理不尽な思いをすることもありますが、乗り越えていきましょう。
 そして「もうこれ以上はできません」という領域まで到達してください。
 本当の限界はもう少し先にあるのですが、頂上が見える位置まで登ると、やっぱり景色がかわります。
 「自分なりにがんばっているつもりです」では足りません。
 そこで、大人の責任として子どもを一定の水準まで伸ばす必要があるのですが、最終目的が「子どもを鍛えて自立させる」ことにあるので「支配する」「見栄をはる」という気持ちを捨てるようにしてください。反発してくれる子どもはまだ大丈夫ですが、つぶれる子どももたくさんおられます。
 十年か二十年後に振り返って「もっと努力しておけばよっかた」って思うこともありますが「もう一回タイムスリップして、がんばりなさいって言われたら、それはもう勘弁してください」って笑えるようになっていたら、ベリーグッドなんです。

 宮武先生のコラム 第2作が完成!

おかあさん、深呼吸しましょう

アマゾン電子書籍 または
宮脇書店(神戸北店)にて発売中



【おかあさん、深呼吸しましょう 第214回】
シティーメイト2024.2月号掲載
 

2024-02-07 18:51:58

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経験値を高めるための受験

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 今回は「経験値を高めるための受験」をテーマに述べたいと思います。
 たくさん努力して、頭の中にたたきこんでも、経験しないと乗り越えられないことに、これからどんどん出会います。
 「初めて甲子園の打席に立つ高校生ってどんな気持ちだろう?」
 「困難なオペに立ち向かうお医者さんの心の状態は?」
 「今日から一人で営業に行く社員さんの緊張は?」
 お母さんにも心臓が止まりそうだった思い出がきっとあるはずです。私は教育実習で初めて40人の生徒の視線を受けたとき死にかけました。
 しかし、経験を重ねることで克服できたことが、今では実力となって次のレベルに進めるようになりました。
 経験を積み重ねるという観点で「受験」を考えれば、それは絶対に必要なことであり、安易な妥協をすべきではないと思っています。
 何日も前から、その日のために準備をして真剣勝負をする、ということを若いうちに経験させたいのです。
 緊張するなと言っても緊張するし、ミスをするなと言ってもミスします。
 ただ、合否という結果とは別に「困難なことに果敢にチャレンジした」という経験が必ず自分の将来に役に立つ、ということを子どもに教えておくべきだったと考えています。
 
宮武先生のコラム 第2作が完成!

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【おかあさん、深呼吸しましょう 第213回】
シティーメイト2024.1月号掲載

2024-01-11 20:45:05

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