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「子育て」がつらいと感じたとき、ほんの少しだけ視点を変えて、おもいっきり深呼吸。「教育の主人公は子どもである」というごく一般的な視点を変え、「子育ての主役お母さん」に向けたコラムです。

     
   


2023年8月より、「お母さん、お父さん 深呼吸しましょう」を
出版いたしました。Amazon電子書籍版も発売中です。

 

 

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教育コラム

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「子ども」も「大人も逃げないこと」

 子どもから大人になる過程のひとつの成長パターンは

  ①目標を決める
  ②努力を続ける
  ③達成したときは自信になり、次のステップに進む
  ④うまくいかなかったときは失敗を分析、反省して次に生かす… になります。

 すなわち、目標に対して成功しても、失敗しても、努力したことで、次の道が開かれることになります。
 逆に言えば、目標設定のあやふやな子ども、努力から逃げる子どもは10年後、20年後、カベにぶつかったときに、やはり逃げる可能性が大きくなってしまいます。
 
 私が危惧していることは、今の子どもに対して「無理しなくていいですよ」という指導が標準化してきたことです。
 炎天下で「無理して走らなくてもいいですよ」、つらい人間関係の中で「無理して参加しなくてもいいですよ」などとは異なり、子どもが楽をしたり、逃げたりすることを黙認する風潮が定着しつつあることです。
 
 家庭や先生の指導力とは別に、社会全体が子どもに対して甘くなってきたと感じています。
 その結果として、社会にうまく順応できない若者が増加しています。
 この責任は「大人」にあることを自覚しないといけません。
 大人が子どもを正しく育てるという責任から逃げないように…と自分自身にも言いきかせています。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第246回】
 シティーメイト2026 10月号掲載

2026-10-06 20:33:34

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「コロナの影響」を改めて考える

 コロナによる混乱が収束して3年以上たちました。
 私たち大人は「そういう時代もあったなぁ」と忘れる、あるいは忘れようとしています。

 しかしながら、若い世代にとっては、多くのことを学ぶ年齢時に3年以上、行動制限を強いられてきました。
 長時間の登校禁止、部活動の制限、黙食などなど…。
 生徒さんと接していると、個人差はありますが「コロナによるマイナスの影響はまちがいなくある」と感じています。
 
 きわだっているのが「コミュニケーション能力の弱さ」です。
 友達どうしでけんかをしたり、尊重したりしながら人間関係を学んでいくのですが、コロナによる経験値の不足から、自分の考えの主張の仕方、相手の考えの理解の仕方が苦手な子どもが一定数います。
 ほとんどの生徒さんは、その後の経験を重ねて、問題なく過ごされていますが、ごく少数の方が、自身の立ち位置を確保できていません。

 そのような生徒さんにとって、いちばんの薬は「人間関係」だと考えています。
 得手不得手は別としても、社会生活の基盤に人間関係が不可欠なのは理解できると思います。

 したがって、そのような子どもに対して親が、大人が、友だちが、先生が、適度な距離を保って、シンプルな感情の共有、交流を原点に「人との関わり」の数量をたくさん確保してほしいと思っています。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第245回】
 シティーメイト2026 9月号掲載

2026-09-01 19:54:09

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「やればできるはずだ」を検証する

 保護者から「この子はやればできるはずなんですが…」という相談をよく受けます。
 私自身も同様の思いを何度も経験しました。子どもがさぼっている訳ではないのですがおとなが期待していることと、テスト結果に差があることは決して珍しくありません。

 そのようなときは、検証するようにしています。

 例えば「英単語を20分で10個覚えなさい」という課題をあたえます。集中できる環境も整えます。
 クリアできたら、少し難しい課題を出します。
 これらを何度か試みると「やればできるのに、実力を発揮していない」「現時点ではよくがんばっている」などの評価が可能になります。
 
 そして「この子はやればできるはずだ」という先入観に誤りがけっこうあることに気づかされます。
 「近い将来、できるようになるが、今は少し困難である。もう少し時間をかけていこう」など戦略の変更が必要となります。
 
 この修正を行わないと、子どもの責任とは別に、指導者側が裏切られた気分を味わうことになります。
 
 逆のパターンもあります。 
 「この子にはまだ無理だろう」という課題に対して、正解に近い答案を仕上げる子どももいます。「もう少しで、この子の才能を見落とすところだった」という経験もあります。
 
 「やればできるはずだ」という期待だけでは不十分なので「検証する」という努力は欠かせないと強く感じています。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第244回】
 シティーメイト2026 8月号掲載

2026-07-28 19:14:40

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授業と家庭学習の比率は1:2

 受験を控えた生徒さんにとって、夏休みは貴重な時間となります。
 学校・予備校・塾の講演会に参加するのもひとつの手段となりますが、気をつけてほしいことがあります。
 
 いい学校に合格する生徒さんは、講習の流れと、自分に必要な勉強を正しく融合します。
 例えば、1時間の授業に対して復習→確認→演習→発展へとつなげます。
 2時間ぐらいの時間を要します。
 すなわち、授業と家庭学習の比率は1:2ぐらいになります。

 逆に合格困難な生徒さんは「勉強しないと…」→「講習会に参加しよう」→「なんとかしてくれるだろう」という考えが定着してしまって、自身の計画的な勉強には至りません。
 1時間の授業に対しての宿題・復習の時間も限られています。
 小テストも「落ちたらおこられるから」ぐらいの気持ちです。
 授業と家庭学習の比率は1:0.5未満です。
 
 私は生徒さんに「中3生は毎日7時間、高3生は10時間の勉強が必要」と伝えています。
 その根拠となる数字は上に示した通りです。
 ひとつ注意してほしいことですが講習会の授業数をたくさんとりすぎて、消化不良を起こしている生徒さんです。
 塾も利益を求めるので、たくさん選択させますが、家庭学習に手が回らなくなって。結局ほとんど身につかなくなります。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第243回】
 シティーメイト2026 7月号掲載

2026-07-07 19:44:41

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AとBではどちらがいいですか?

 タイトルは保護者からある質問・相談です。
 AとBには子育て、教育、進路に関する言葉が入ります。

 たとえば、高校進学において「公立と私立ではどちらがいいですか」という類です。
 個人的には、このような二者択一の質問に、明快な回答はないと考えています。
 公立、私立ではそれぞれ校風や伝統が異なります。
 加えて進学実績、部活動の状況、通学距離などを含めると、単純に優劣を決めることに無理があると理解できると思います。
 
 では、どうすればよいか・・・?となると、できるだけ自分で調べる、見学する、学力を身につけるなど、シンプルな努力が第一になります。
 それでもなかなか決心がつかないときは、次のようなルールを作ってくだされば、と思います。

 ①多くの人のアドバイスを参考にするが、最後は自分で決める。
   (自己責任の原則と他人に責任転嫁しない)

 ②この選択をしてよかった、とあとで思えるように努力する。

 経験的にも言えることですが、他人に責任を求める人、終わったことを愚痴る人よりも、たとえ挫折があったとしても、自分の判断、責任で努力できる人の方が数段よい人生を歩んでいます。

 長い人生において、迷うこと、躊躇することにたくさん出会いますが、「決めたら、前へ」が成長の第一歩とお考えください。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第242回】
 シティーメイト2026 6月号掲載

2026-06-09 19:24:24

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「第一印象」を消す努力

  私が子供の頃、多くの大人から「第一印象が大事だからちゃんとしなさい」と言われて育ちました。
 今でもその考えは正しいと思います。
 
 ところが大人になって、子どもを指導する立場になると、この「第一印象」というのが邪魔になって仕方ありません。
 例えば、子どもと最初に出会ったとき、「この子は~タイプの生徒」のように脳にインプットしてしまいます。
 2週間ぐらい授業をすると「学力はこのあたり」とインプットしてします。

 しかし、半年ぐらいたって成績が出そろったとき「この子は意外とがんばっている」と「もっとできるはずなのに、なぜ?」のような気持ちになることがひんぱんにあります。
 「意外に」とか「もっとできるはず」の基準が、実は最初に作られた「第一印象」というやっかいなもので、ここから抜けられずにいると、目の前の子どもが正しく見えなくなります。
  
 さらに、子どもは日々変化、成長しているので、最初に作られたイメージを消す作業が必要となります。
 子どもを正しく見ることができれば、たとえば、テストの点数は、それが現在の実力であって「意外に」という考え方が不要であると理解できます。
 成績の上下動は指導の参考にすべきですが、第一印象に縛られると、正しい指導が困難になることがあります。
 大人がよく引っかかる罠だと心得てくだされば…と思います。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第241回】
 シティーメイト2026 5月号掲載

2026-04-30 18:16:48

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心配しすぎずに、リラックスしていきましょう

 春になると保護者から「高校に入ってついていけるでしょうか」「新しいクラスでやっていけるでしょうか」などの相談をよく受けます。
 環境がかわる時期に、子どもを心配するお母さんの気持ちは十分に理解できます。

 さて、ここからが問題になります。
 子どもは新しい環境の中で必ず前に出なければなりません。

 「勉強と部活との両立を…」と子どもが決意したとき、どうしても「勉強がおろそかになるから、部活はほどほどにしなさい」
あるいは「先生、友だちによく見られるために、いい子にしていなさい」などは正論であり、否定すべきではありません。
 
 ただ、お母さんが子どもの将来を思う、心配するがゆえ、子どものチャレンジ精神を抑制してしまうことがあります。
 心の強い子は反発してくれますが、そうでない子は委縮して、次のステップにうまく進めなくなります。
 
いろんな要素を加味しなければいけませんが、

  子どもに言うべきか
  信頼して任せるべきか 
  自由にやらせてみるべきか 
を吟味しながら接してくだされば、少なくとも子どもはお母さんの気持ちを正しく理解してくれると思うのです。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第240回】
 シティーメイト2026 4月号掲載

2026-04-09 19:54:40

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成長待ち

 これまでたくさんの生徒さんをおあずかりしてきました。
 そのなかで成績が急上昇する子どもが必ずいます。私が特別な指導をした訳ではありません。
 もちろん、生徒自身の潜在能力との関係はありますが、それよりも意力、要領、達成感などが背景にあります。
 具体的には、勉強の方法、得点を取るコツなどを身につけたときに成績が上がるのです。

 ただし、この領域に到達するまでに、一定の努力の継続と試行錯誤が不可欠です。
 初めて自転車に乘れたとき、初めてさか上がりできたとき…の感覚です。
 
 私自身、経験の浅かったころは次はこれ、その次はこれ、と子どもに判断させずに、ひたすら課題を与えていました。
 昭和の時代はいわゆる根性勉強だけでも通用したのですが、今ではむずかしいと考えています。
 
 今は「教える、やらせる」に「考えさせる、判断させる」を加味しなければなりません。
 一方的にやらされる事になれた生徒にはどうしてもひ弱さが残ります。

 これからは少し時間を要しても「子どもの成長を信じて待つ勇気」が大人に求められます。
 繰り返し同じ失敗を続けるのは指導の対象になりますが、チャレンジしての失敗ならば、それは子どもの将来の財産になるので、むしろ評価してください。

 【おかあさん、深呼吸しましょう 第239回】
 シティーメイト2026 3月号掲載

2026-03-10 18:36:27

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できるだけいい学校に進みなさい

 「いい学校に合格する」とどのようなメリットがありますか?

  就職や次の進路に有利になる。
  全国レベルの大会を目指せる。
  目標達成の喜びを感じられる。
  プライドが満たされる。

 など、いずれも正しい考えであり、否定する理由はありません。
 私自身も生徒さん、保護者の方から、そのような思いを託されて、努力しています。
 ただ、学歴だけが全てではない。という考え方も間違いではなく、尊重すべきと思います。

 これらのことをふまえて、塾生のみなさんには「できるだけいい学校に進みなさい」と指導していますが、最大の理由は自分と同等の能力、あるいはもっとすごいクラスメートと出会う機会がぐんと広がるからです。
 そのような仲間にたくさん出会って、切磋琢磨してお互いの能力を高めあう、というのがひとつの理想になります。
 この考え方は
  「すぐれた技術を身につけるには」
  「自分の能力で社会貢献するにはどのような努力をすればよいか」
 という問いに対するひとつの回答となります。

 学校の名前や指導者が自分を鍛えてくれる一面も事実ですが、そこで出会う友が自分をたくさん鍛えてくれるのです。
  
【おかあさん、深呼吸しましょう 第238回】
シティーメイト2026 2月号掲載

2026-02-03 19:28:51

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これからの1時間の勉強は夏休みの5時間に相当する

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 入試まで100日を切りました。受験生のみなさま、保護者の方々、がんばって乗り越えてください。

 今回のタイトルは受験界では定番の格言です。このことについて述べたいと思います。
 人間の記憶力というのは時間の経過とともに薄れていきます。昨日の出来事はよくおぼえていても、半年前のことはあまりおぼえていません。当たり前ですね。
 これは受験勉強についても同様です。夏休みの間の勉強を思い出してください。じっくり考え、何度も反復して定着した知識、記憶は入試で使えますが、なんとなく適当にやった勉強は脳ミソから引き出せません。

 しかし、これから先の勉強は、たとえうろおぼえでも、本番の試験でなんとか解くことができるものです。
 すなわち入試前の1時間の勉強は、夏休み5時間ぐらいの勉強に相当します。

 1時間さぼることは、夏休み1日さぼるのと同等と、とらえてください。
 
 体調管理、メンタルコントロールも大切ですが「明日がんばろう」は負けのはじまりです。必ず「今日がんばるぞ」に切りかえてください。

【おかあさん、深呼吸しましょう 第237回】
シティーメイト2026 1月号掲載

2026-01-06 19:35:29

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